認知処理療法に自分で取り組むためのワークブック「トラウマから自由になる 自分を取り戻すための認知処理療法」(原書名:Getting unstuck from PTSD: Using cognitive processing therapy to guide your recovery)が誠信書房から出版されました。
https://www.seishinshobo.co.jp/book/b10135188.html
出版元の上記サイトからは、書籍中で紹介されている、最新版のワークシートやPTSD症状の確認に役立つチェックリストがダウンロードできます。
書籍の中ではCPTの内容が網羅されており、ご自分でトラウマの治療に取り組もうとする方のみならず、トラウマを抱えた方への支援に携わる方にも、役立つ内容になっています。
第24回日本トラウマティック・ストレス学会学術総会のプレコングレスに、当サイト企画者である伊藤正哉(国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センター)が登壇します。
【プレコングレス4】認知処理療法の基本:さまざまな臨床現場での活用も含めて
開催日時 2025年8月1日(金)14時00分 ~ 17時00分(3時間)
場所:一橋講堂
形式:対面実施
対象:心的外傷後ストレス症や心的外傷的出来事を体験した人の支援に当たる方。学生を含め、初学者のかたも可。
当日は、CPTの基本的な考え方を紹介するとともに、簡単なエクササイズを通してCPTで用いる方法を実践的に学ぶ機会にする予定です。
▶︎下記サイトにて、2025年07月10日(木)まで、参加登録を受け付けています。
第24回日本トラウマティック・ストレス学会 プレコングレス参加登録サイト:
https://va.apollon.nta.co.jp/jstss24_precon/
▶︎学術大会について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
第24回日本トラウマティック・ストレス学会HP:
https://jstss24.com/
「CPTに親しむ」で紹介している「認知行動療法応援マンガ」シリーズに、新作が追加されました。また、CAYAP(青少年用の認知処理療法)を応援するために作成された「死にタイマンガ」シリーズも追加して掲載しています。
これらのマンガには、CPTのセッションでよく取り上げられているテーマが描かれています。CPTについて興味があり概要を知りたい方に、お役立ていただければ幸いです。
このマンガは、久留米大学医学部神経精神医学講座の大江美佐里先生のご協力を得て、当サイトにも掲載させていただいています。
久留米大学 心理教育テキストでは、マンガのダウンロードや、その他にも心理教育に活用できる豊富な資料が掲載されています。
このウェブサイトへと訪れていただきまして、誠にありがとうございます。
私たちはこれまで、認知処理療法(CPT)の科学的な検証を慎重に進めてまいりました。
これまでの取り組みをもとに、今後は、トラウマティックな体験にあわれ、心的外傷後ストレス症や関連症状で苦しまれている方々に、CPTを少しでも知っていただき、活用していただけたらと願っております。
このウェブサイトは、そのための情報をお伝えするものです。
トラウマを経験した方や、その方のご家族やご友人、トラウマ経験者の支援を行う方をはじめとして、さまざまな背景の方に、PTSDやCPTについて知る一助としてお役立ていただけたら幸いです。
このサイトの副題は「知識は、ちから。」です。
トラウマを取り巻く正確な知識や事実を知ること、置かれた状況や状態を説明する理論を知ること、困ったときにそこから抜け出す助けになり得る治療や社会の資源を知ること。
それらは、混乱する状況を経験した方が気持ちを落ち着けたり、自分に何が起きているのかを理解したり、これからどうして行こうか考えたりするとき、きっと力を与えてくれるものだと信じています。
傷つく体験をすると、世界が危険に満ちたもののように感じられ、何をするにも怖くなることがあります。
人に傷つけられたら、「人と関わると、また傷つけられるのでは?」と不安に感じるかもしれません。
自分自身には力があり、価値があり、愛される存在だと感じることが、難しくなるかもしれません。
いずれにしても、何か新しいことをはじめるのが、傷つく前に比べて、とても大変になります。
あなたにとって、「当サイトを訪れる」という新しい試みが、次のステップへの足がかりとなることを、心から願っております。