身近な人がトラウマを経験したとき、その人をどう支えれば良いかわからないと感じるのは当然です。自分には何もできないように感じて、無力感を抱く人もいます。
実際には、トラウマを抱える人にとって、家族や友人からの力添えは大きな支えになります。どんなことが助けになり得るか知ろうとすること自体、大切な人を支える一歩になるかもしれません。

身近な人が命に関わるような大変な出来事を経験することは、周りの人にも影響を与えます。大切な人に起きたことを知りショックを受けたり、出来事の前との変化に傷ついたりします。楽しむことを「自粛」しなくてはいけないと感じる人もいます。しかし、実はあなた自身を大切にすることが、大切な人をうまく支えるために必要なことなのです。

トラウマの影響は、1ヶ月程度で落ち着く場合も多いですが、長く続く場合もあります。一部の人はPTSDという病気を患います。
トラウマの影響やPTSDについてあなた自身が知ることは、トラウマを経験したあなたの大切な人の助けになるために何ができるかを考える手がかりになります。

身近な親しい人にしかできない支援もあれば、専門家に任せた方が効果的な支援もあります。１人で何とかしようとするよりも、さまざまな立場の人が力を合わせた方が、トラウマを経験した人をうまく支えられるかもしれません。まずはあなたが、支えてくれそうな誰か・何かとつながることは大事なことです。