PTSDの症状
PTSDは、生命の危機にさらされるような出来事を経験した後に発症する可能性があります。
PTSDの症状には、次のような4つのタイプがあります。症状は、トラウマとなる出来事の直後に現れることが多いですが、数ヶ月から数年経ってから現れることもあります。また、何年にもわたって症状が現れたり消えたりすることもあります。4つの症状が1か月以上続き、生活に支障をきたしている場合に、「PTSD」と診断されます。
トラウマを経験した後、長い期間反応が続く場合は、特別なケアが必要かもしれません。
症状が1か月以上続き、生活に支障をきたしている場合は、心的外傷後ストレス症(PTSD)を患っている可能性があります。
PTSDは、生命の危機にさらされるような出来事を経験した後に発症する可能性があります。
PTSDの症状には、次のような4つのタイプがあります。症状は、トラウマとなる出来事の直後に現れることが多いですが、数ヶ月から数年経ってから現れることもあります。また、何年にもわたって症状が現れたり消えたりすることもあります。4つの症状が1か月以上続き、生活に支障をきたしている場合に、「PTSD」と診断されます。
いままでに、あなたはトラウマとなるような出来事を経験したことがありますか?
もし、トラウマを経験した後に時間が経ってもずっと苦しいままであれば、治療や支援を受けることが、今の苦境から抜け出す鍵になるかもしれません。
下のボタンをクリックすると、PTSDの症状をチェックしてみることができます。通常では考えられないような、非常に恐ろしくて悲惨な出来事を経験した方が回答することで、PTSDに関して専門的な評価を受けた方がよい状態かを判断する目安になります(PTSDの診断をするものではありません)。
多くの人は、人生のある時点でトラウマとなる出来事を経験します。そして、一時的にはその出来事に対処するために苦労しても、時間をかけて回復していきます。一部の人はPTSDを発症し、時に長い期間、症状を抱えます。しかし、PTSDを患っている人の正確な数はわかっていません。PTSDについて、全ての人に尋ねた研究は一つもないからです。そのような制約はあるものの、多数の人の協力を得ることで、どれくらいの割合の人がPTSDを経験するのかを推計することができます。
ここでは、Kawakami(2014)(参照 )の調査から、日本ではどれくらいの割合の人がPTSDを発症しているかを紹介します。
人生の中で何らかのトラウマを経験した人のうち、PTSDを患った人の割合は1.6%でした。経験した出来事別で見ると、その経験をした人の中でPTSDを患う確率が高いのは、「他人に殴られた」(5.7%)、「レイプされた」(5.6%)、「子供が重い病気にかかった」(4.4%)といった出来事でした。
「体験したら必ずPTSDを発症する出来事」というものはなく、出来事から受ける影響は、人によって、あるいはどのように出来事を体験したかによって、さまざまです。
調査への回答者がPTSDを患っていた期間の平均は、4年9ヶ月余りでした。経験した出来事別で見ると、罹病期間が長いのは、「家庭内で暴力を伴う争いを見た」(4年9ヵ月)、「自分の養育者から身体的虐待を受けた」(25年9ヵ月)出来事でした。一方で、罹病期間が最も短かった「ストーカー被害」「大切な人がトラウマを経験した」出来事でも、罹病期間は約1年間でした。
罹病期間は人によって大きく異なり、時に、ごく長い期間にわたり症状が続くことがわかっています。
上に挙げたようなPTSDの症状は、一時的には、トラウマを経験した人の多くに経験されるものです。しかし大抵は、時間が経つにつれて自然と症状が回復していきます。一方で、自然な回復が何らかの理由によって途中で阻まれてしまうと、一部の人はPTSDを発症し、時に長い期間、症状を抱えます。
PTSDの症状が長引く原因の一つは、トラウマについて思い出すことを避けたり、自然な感情を避けたりすることで、かえって、脳がまだ処理できていない出来事について考え続けようとしてしまうことです。トラウマの記憶が侵入的にあらわれたり、悪夢を見たりするのは、起こったことの意味を心が理解しようとする働きによるものと考えられています。出来事にふれることを避けることで、出来事のことをうまく整理して記憶に留めようとする機会が奪われてしまうのです。
ですから、PTSDに対する心理的な支援で効果を発揮しているものの多くは、トラウマに向き合い、記憶の整理を手伝う形をとっています。PTSDから回復するためには、一時的には、トラウマに向き合う機会が必要だと考えられています。
症状の説明:
トラウマとなる出来事の記憶や体験が、自分の意思とは関係なく、よみがえってきます。「再体験症状」とも呼ばれます。
症状の例:
症状の説明:
トラウマとなる出来事を思い出すことを避けたり、思い出させるものを避けるようになります。
症状の例:
症状の説明:
トラウマとなる出来事を経験する前よりも、否定的な考えや感情を持つようになります。
症状の例:
症状の説明:
神経が高ぶったり、過敏になったりします。
過覚醒とも呼ばれます。
症状の例: